なになれ

IT系のことを記録していきます

Visual Studio CodeでTypeScriptを書くときのオススメ設定

2018/12/10 コードフォーマットに関してPrettierの情報を追記


TypeScriptにある便利機能をVisual Studio Code(以下、VSCode)がいい感じに可視化してくれるので、この二つの組み合わせは非常に良いです。
その中でも個人的に良いと思った機能と設定方法を紹介します。

なお、動作確認は以下のバージョンで行なっています。

Node.js: 6.11.1
TypeScript: 2.4.2
VSCode: 1.14.2
tslint: 5.5.0

誤りを教えてくれる

Compiler Optionsの--strictを有効にする

https://www.typescriptlang.org/docs/handbook/compiler-options.html

--strictを有効にすることで、Compiler Optionsの以下を全て有効にしたことと同様になります。

  • --noImplicitAny
  • --noImplicitThis
  • --alwaysStrict
  • --strictNullChecks

この中でも、--strictNullChecksはコード中のnullやundefinedを極力なくすことができるので良いです。

let strA: string = "str";
// error TS2322: Type 'null' is not assignable to type 'string'.
strA = null;

let strB: string | null = "str";

strB = null;

let objA: {x: string,y?: number} = {x: "str"};

// error TS2532: Object is possibly 'undefined'.
objA.y.toString();

if(objA.y) {
  objA.y.toString();
}

nullを代入するには、nullを許容する型にする必要あり。
オブジェクトでオプショナルなパラメータを定義した場合など、undefinedが許容される可能性がある場合に そのままパラメータにアクセスしようとすると、エラーになる。
if文で存在チェックをすると、エラーが解消される。

便利だし、安全です。

VSCode上でもいい感じに可視化してくれます。
f:id:hi1280:20170723234156p:plain

設定方法

下記コマンドでtsconfig.jsonを新規作成すると楽です。

tsc --init

strictが有効な設定でtsconfig.jsonが作られます。

tslintとvscode-tslintを使う

tslintはTypeScript用の静的解析ツールです。
vscode-tslintはtslintのVSCode拡張機能です。tslintの結果をVSCode上にいい感じに出力してくれます。
f:id:hi1280:20170723214438p:plain

設定方法

tslintのインストール方法

npm install -g tslint

vscode-tslintのインストール先
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=eg2.tslint

tslintの設定

下記コマンドでtslint.jsonを新規作成すると楽です。

tslint --init

デフォルトのLintの設定が下記になるので、必要に応じて、ルールを個別に設定すれば良いと思います。
https://github.com/palantir/tslint/blob/master/src/configs/recommended.ts

tslintのルール一覧
https://palantir.github.io/tslint/rules/

正しく直してくれる

VSCodeのフォーマット機能を使う

VSCodeではTypeScriptを標準でサポートしていて、コードのフォーマット機能があります。 f:id:hi1280:20170723222825g:plain

設定方法

フォーマットの設定はVSCodeの設定から変更することができます。
f:id:hi1280:20170723224436g:plain


2018/12/10 追記
VSCodeのフォーマット設定は少し煩雑でどう設定していいのかわかりづらいです。
最近はPrettierを使うのがデファクトスタンダードのようです。

hi1280.hatenablog.com

誤りの追跡がしやすい

Debugger for Chromeを使う

Debugger for ChromeVSCode拡張機能です。Chrome上での実行に対して、VSCodeデバッグ機能が使えるようになります。
f:id:hi1280:20170723231934g:plain

設定方法

Debugger for Chromeのインストール先
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=msjsdiag.debugger-for-chrome

launch.jsonの設定

{
  "version": "0.2.0",
  "configurations": [
    {
      "type": "chrome",
      "request": "launch",
      "name": "Launch Chrome",
      "url": "http://localhost:8080",
      "webRoot": "${workspaceRoot}"
    },
    {
      "type": "chrome",
      "request": "launch",
      "name": "Launch Chrome to local file",
      "file": "${workspaceRoot}/index.html"
    }
  ]
}

localにあるファイルを開く場合とurlにアクセスする場合の設定があります。


最後はTypeScript関係ないですが(汗
とりあえずVSCodeは機能が充実していて良いって話です。


2018/12/04 追記

VSCode+TypeScriptのCLI開発向け雛形構成を作りました hi1280.hatenablog.com

速習 TypeScript 第2版 速習シリーズ

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