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IT系のことを記録していきます

MCP70-532:「Microsoft Azure ソリューションの開発」の試験に合格しました

試験 70-532: Microsoft Azure ソリューションの開発に833点で合格しました。備忘録的に合格までの過程を残したいと思います。
問題や解答は持ち帰れないので、記憶にあるうちにです。

試験の内容

試験時間:150分
問題数:30問
合格点:700点以上
試験問題の形式:

※問題数はうろ覚えなので、若干異なる可能性があります

ケーススタディ形式は、ある企業のシステム開発の状況が問題の条件として与えられていて、各問題に答える形式です。C#のコードの穴埋めを択一問題形式で答える問題が多かったです。

二者択一形式は、前提条件は共通で、各問題でYESかNOかで答える形式です。

C#のコードの問題がケーススタディ形式でほぼ出題されて、そのほかはAzureのサービスに関しての知識を答える問題というような感じでした。workerロールとか、Service Busとかマイナーなイメージがある問題が結構出たりして、試験内容が古いのかなと思いました。

全体的に、択一問題形式でも二択になっているものもあり、まぐれで当たる可能性が大いにある試験だと思いました。
試験時間は150分ありますが、問題数が30問しかないので時間はかなり余ると思います。
私の場合、100分くらいで試験を終えました。

試験勉強の方法

以下のコンテンツを活用しました。

Udemyのコンテンツは試験の範囲を網羅しているので、初学には向いていると思います。英語なのが難点ですが、動画なので、Azureを実際に使いながら見てみると分かりやすいかと思います。
注意点として、この講座自体は最新の試験を反映していて、日本版の試験は遅れています。なので、古い内容で勉強しておく必要があります。具体的にはネットワーク関連の問題は最新だと省かれているようですが、日本版の試験だと出題されていました。

MeasureUpの練習テストは公式の練習テストということですが、本番では練習テストにはない二者択一形式の問題が出題されたり、本番よりも難易度が高いと思われる問題があるなど、ちょっと微妙かもしれません。
練習テストの問題が分かるレベルが必要と思ってしまうと、実はそんなことなかったというのが実際のところです。
練習テストが難しいと思っても、案外なんとかなるような気がします。
PowerShellのコードの穴埋め問題が結構あったのですが、本番では、ほぼ出題されませんでした。

最終的にはAzureの公式ドキュメントのチュートリアルを実践しながら学習しました。実際にAzureを触りながら学習すると理解が深まると思います。

Raspberry Pi3で赤外線リモコンを作る

よく耳にするけどラズパイを使ったことがなく、ふとラズパイで何か作ってみようと思い立ち。
そこそこ実用的であろう赤外線リモコンに挑戦してみました。
電子工作とは無縁な初心者向けの内容になります。

f:id:hi1280:20171015094557j:plain:w300

用意したもの

全てamazonで購入しました。

よく分からなかったので、初心者向けの電子工作キットを購入していますが、最終的に以下があれば良かったです。

  • ラズパイ3
  • ラズパイ用電源
  • microSDカード
  • ブレッドボード
  • ジャンパワイヤ
  • 赤外線受信モジュール
  • 赤外線LED
  • 200 Ω 抵抗

赤外線受信をする

配線

工作キットの提供サイトの情報をそのまま利用します。
http://osoyoo.com/ja/2016/12/15/raspberrypi-ir-remote/

LIRCのインストール

LIRCとはLinuxで赤外線を操作可能にするパッケージです。

sudo apt-get install lirc
ラズパイでLIRCを利用するための設定

/boot/config.txtを以下のように修正します。
ラズパイが赤外線のデバイスを認識する為に必要なようです。

修正前

# dtoverlay=lirc-rpi

修正後

dtoverlay=lirc-rpi,gpio_in_pin=18,gpio_out_pin=17

GPIO18が赤外線受信PINになり、GPIO17が赤外線送信PINになります。

ラズパイを再起動します。

sudo reboot
LIRCの起動

/etc/lirc/lirc_options.confを以下のように修正します。

[lircd]
nodaemon = False
driver   = default
device   = /dev/lirc0

lircdを再起動します。
lircdは赤外線の送受信を行うプログラムです。

sudo systemctl restart lircd.service
赤外線受信のテスト

以下のコマンドを実行することで、赤外線を受信できているかを確認できます。
受信モジュールに向かって赤外線を送信するとコンソール上にコードが出力されます。

mode2 -d /dev/lirc0 --driver default

f:id:hi1280:20171015151854p:plain

赤外線受信内容の記録

以下のコマンドを実行することで赤外線受信の内容を記録することができます。

irrecord -f -d /dev/lirc0 --driver default  ~/lircd.conf

プログラムの案内に従い、赤外線の内容を記録します。
何の操作なのか分かる名前を設定して、赤外線を受信させるということを繰り返します。
lircdの設定ファイルが作成されます。

設定ファイルをLIRCの設定に追加します。

sudo cp ~/lircd.conf /etc/lirc/lircd.conf

赤外線送信をする

配線

工作キットの提供サイトのLED点灯の配線を参考にして、赤外線LEDの配線をします。
http://osoyoo.com/ja/2016/04/07/use-led-to-test-gpio-pin/

GPIO17が赤外線送信のピンなので、そこだけ変更します。

赤外線送信をする

赤外線送信の設定を以下のコマンドで確認します。

$ irsend LIST "" ""

TV
$ irsend LIST TV ""

0000000000000001 KEY_PLAY

赤外線の送信を以下のコマンドで行います。

irsend SEND_ONCE TV KEY_PLAY

感想

一連の流れを書くと何のことはない感じですが、systemdとか知らずにコマンド実行レベルで悪戦苦闘してました。
そこらへんが事前に分かっていれば、すんなり行ったはずです。
これでTVのON/OFFがリモートでできるようになりました。

本記事の内容を改良しました

hi1280.hatenablog.com

参考情報

http://osoyoo.com/ja/2016/12/15/raspberrypi-ir-remote/

http://osoyoo.com/ja/2016/04/07/use-led-to-test-gpio-pin/

LIRC - Linux Infrared Remote Control

RaspberryPi3でlircを使ってリモコン化する時の注意事項まとめ - Qiita

XP祭り2017に参加しました

XP祭り2017に初参加しました。

登壇者の方々、エクストリームでした。
2002年から開催されているイベントということで、XPの精神が根付いているんだなぁと感じました。

【基調対談】ワークスタイル改革を実践者する二人が、働き方の本質を語る (青野 慶久さん、倉貫 義人さん)

お二人ともパーカースタイルというラフな感じが印象的でした。

働いている人たちに本当に良いと思ったことをやっていたら、社員が活き活きと働く会社になっていたという話で、青野さんが言っていた社員が出ていくような会社は魅力がないので、会社をやめるということが印象的でした。

副業をしたり、コミュニティに参加したりして、自分の見聞を広げることが今の活動に繋がっているというのも印象的でした。外の世界には活き活きと仕事をしている人たちがいることを知れたことが良い経験になったということで、そういう人たちから学ぶことができると良い方向に向かっていくのだなぁと感じました。

また、IT活用が進んでいく中で、旧来の仕事のスタイルからの変革が起こっているという話も印象的で、例えば、事務をやっていた人がkintoneを使って自分たちの業務が楽になるシステムを作ってしまったという話がありました。
ITの世界だと今までできなかったことがアイデア次第ではできるようになってきているので、今までの仕事の価値がいつの間にかなくなることもあるんだろうなと感じました。

DevOps時代のプロジェクトマネジメントを考えよう (森實 繁樹さん)

プロジェクトマネージャーのあり方は今後変わっていくのだろうと確信する発表内容でした。
今までの決められたことを作るだけのプロジェクトから売れるものを作らないといけないプロジェクトになりつつあるというのがその背景で。
従来のプロジェクトマネージャーはプロダクトをマネージメントすることに注力する必要があるということでした。これは大きな変革だと思いました。求められるスキルも全然違うので。

その分、チームメンバーはお互いにセルフマネージメントが必要になるので、自分のような開発者の立場からするとマネージメントのスキルを身につけていく必要があるなぁと感じました。

全ては Fearless Change から学んだ,開発組織の変革を支えた実践的アプローチ (吉田 慶章さん)

軽快なトークで聞いていて面白いなぁと感じる発表でした。
組織変革には興味があるので、実践的な内容で非常に参考になりました。
「達人を味方に」のパターンは、あまり周りに達人っぽい人がいない環境なので、勇気が入るなと個人的には思いましたが、やれたらすごい効果的なんだろうなとも思いました。機会を作ってやってみたいと思いました。
前セッションの開発者の立場でもマネージメントが必要という中で、参考になる内容でした。

xUTPから学ぶ、記述性の高いユニットテスト (高橋 陽太郎さん)

日本語のメソッド名にしてテストケース名を分かりやすくするというテクニックは使ってましたが、データ初期化メソッドも日本語名にするというのは思いつきませんでした。テストコードの可読性を高めるには色々やり方があるなーと感じました。
JUnit5も出たので、これを機にテストコードを再考してみたいと思いました。

シンプルデザインについて (渋川 よしきさん)

最近、ソフトウェアパターンを学んでいるので、渋川さんのパターンに対する見解は興味深かったです。
パターンはそれ単体というより、組み合わせてランゲージにすることによって、より他者との共通理解を生むものなので、それを意識してパターン化できればと思いました。 フォースはその時の状況に左右されるので、一般化するには弊害があるという意見が斬新でした。そのパターンがどの文脈で使われるかを意識してパターン化できると良いのだなぁと思いました。

濃い質疑応答のススメ ~質問には質問で返してみよう~ (和田 憲明さん)

f:id:hi1280:20170916164225j:plain ワークショップ形式で体験しました。
質問を質問で返すことによって、質問者の気づきを促すことができるというのが本質だと思いました。
命令型のリーダーではなく、サーバントリーダーのような支援型のリーダーに有効なテクニックだなと思いました。
何かを伝える時にその人の納得感が得られる形で伝えられる良い方法だと思いました。

LT祭り&クロージング

LT祭りは面白かったに尽きます。これは現場にいないと分からないと思います。
XP祭りの名物コーナーということで、何か完成された盛り上がりがありました。
本当にエクストリームでした。

初参加枠ということで、XP祭りへの寄贈本をいただきました。
ありがとうございます。