エンジニアのキャリアを語るMeetUp【しがないラジオ×kiitok】に参加しました
エンジニアのキャリアを語るMeetUp【しがないラジオ×kiitok】に参加しました。
trackrecords.connpass.com
SIerからWeb系に転職したパーソナリティの二人がキャリアの話やTechの話をするポッドキャスト「しがないラジオ」と、転職を前提とせずに現役エンジニアにキャリアの相談ができる「kiitok(キイトク)」のコラボイベントです。
kiitokのメンターでもある、Gunosy加藤さん、エス・エム・エス田辺さん、リブセンス竹馬さんの3名から、ご自身のこれまでのキャリアに関するLTと登壇者によるパネルディスカッションが行われました。
イベントの内容と個人的な感想を書きます。
自分のポジションについて
SIerのSEです。大企業成分が含まれています。
登壇される方々はエンジニア組織のマネージャのポジションで活動されていることが興味を惹かれました。
SIerにおけるマネージャとは何が違うのか気になります。
はじまり
参加者がほぼしがないラジオリスナーでした。
しがないラジオの影響力すごい!
これまでのキャリアに関するLT(竹馬 力さん | 株式会社リブセンス不動産ユニットIESHILディベロップメントグループ グループリーダー)
内容
自己紹介
- 2013年から現職で、サービスの立ち上げなどを経験してきた
これまでのキャリア
- 大学卒業後、非エンジニアで働き始めたが理屈が通らない環境ですぐやめた
- 働き始めてからいろいろ経験したが、自分を見つめ直したときに最終的にはエンジニアになると決めた
SES時代
ウォーターフォールからの脱却
- 仕事量が多すぎた
苦労の乗り越え方
SES時代
- 転職活動の中で今の現場の良さに気づいた
ウォーターフォールからの脱却
- エンジニアリングの説明責任を果たした
現職でエンジニアリング文化を作る
- 相手を認める心が大事
- 副業を通して新しい技術に関わった
キャリアからの学び
SES時代
- 人を変えるのは難しい、自分から変わった方が健全である
ウォーターフォールからの脱却
- rubyのコミュニティなど外の世界から学んだことが役立った
成長のマインドセット
- エンジニアは説明責任が求められるので悲観的になりがち
- やってみようといった前向きな気持ちが大事
個人的な感想
人が好きであるということが端々の発言であり、人と接するマネージャという役割にやりがいを持っていることが感じられました。
副業で書籍を執筆したりと技術のキャッチアップも行なっていて自分の必要と周りからの必要をバランスをとりながらキャリアを積んでいるのが参考になりました。
これまでのキャリアに関するLT(たなべすなおさん | 株式会社エス・エム・エス プロダクト開発部 部長)
内容
自己紹介
どういうことを考えてキャリアを積んできたか
- キャリアのはじめはSI系で、中盤でWeb系で働くようになった。合計で6社ほど経験した
- グローバルに展開する大手企業から数十人規模の会社
- 2社目から楽しく仕事してきて、転職周期は2年〜4年くらい
- 少し先を見て、リスクを取りながら転職をしてきた
- 大企業から小さい企業への転職は年収が下がってリスクがあった
- 会社の立ち上げフェーズで転職したが、自分のやりたいこととはアンマッチ感があった
- 自分の能力に不安があり、優秀なエンジニアや企画の人と働けそうな会社を選んだ。そこでは契約社員になったが能力が理由ではなかったので許容した
- 開発組織の見直しのフェーズで経験を積める会社を選んだ
思い
- 楽しく働きたいのがベースにある
個人的な感想
働き始めた当初から自分の現状を見て、先々この場所にいて大丈夫かという姿勢を一貫して続けられているというのが参考になりました。
2年〜4年ほどで必要性を感じたタイミングで転職を繰り返していることもその思いが現れている行動なのだと感じました。
これまでのキャリアに関するLT(加藤 慶一さん | 株式会社Gunosy技術戦略室VPoE)
内容
自己紹介
- VPoE、採用担当をしている
これまでのキャリア
グリー時代
- 主にソーシャルゲームのタイトルを担当した
- ガンダムのゲームを担当してガンダムを覚えさせられた
- ゲームの運営会社移管作業をして、孤独に作業をした
- 濃密に作業をしていて時間の概念を感じていなかった
- 障害対応を度々実施していたが良い経験になっている
株式会社フリークアウト時代
- 周りの能力が高かったので、不安を感じた
- Hadoopを触り続けた
- 自作サーバでデータパイプラインを構築する作業を続けていた
- 自作サーバで管理していたのが辛くなってきた
株式会社Gunosy時代
- ニュースアプリの開発初期に関わった
- 開発チームのマネージャをやっていくようになってきた
- サマーインターンシップのイベント企画を実施するようになった
- CTOやエンジニアマネージャの人がたまたまいなくなったタイミングで自分がその役割を担当するようになった
- エンジニアの採用や育成、全社の採用担当をしている
キャリアパスについて
- あまり仕事を選んでいなかった
- 社内での要望に応じて仕事を続けていたら希少な存在になっていた
- こだわらずに仕事をしていくのも良いかもしれない
- 今ではコードをあまり書かなくなっているが、マネージャも面白いと感じている
感想
こういうキャリアの積み方もあるのかと驚きました。
人との繋がりから自然とキャリアが作られていくというのは良い話です。
信頼貯金ってあるんだなーと思いました。
スポンサーLT
エンジニアが喜ぶ制度がある企業はいいなーと思います。
いい椅子が買えたりするとか。
パネルディスカッション
転職活動をどのようにしたか
加藤 慶一さん
- 人の紹介で転職をしてきた
たなべすなおさん
- リクナビNEXTでのエージェントの紹介
竹馬 力さん
- リクナビNEXTで知り合ったエージェント経由
- エージェントの人とは個人的に交遊するようになった
転職活動を気軽にしていいのか
竹馬 力さん
- 出会いは運の要素が強い
- 先入観を持たずにカジュアルに活動して良い
たなべすなおさん
- 転職する気がなくても転職することもある
- 採用側としても転職意欲が3割くらいの人でも選考に進んでくれる感覚がある
- あまり気にせず活動して良い
加藤 慶一さん
- カジュアルに人の紹介で転職が決まった
カジュアルに話を聞きに行ったら選考が始まる問題
- 転職活動ということで会社にいきなり訪問するのはハードルが高い
- kiitokのようなサービスを使うと良い
社会人3年目でのキャリアの考え方について
竹馬 力さん
- 3年目くらいになると1人で仕事をこなせるようになってきている時期
- 仕事に飽きていて、周りに期待をしなくなる時期
たなべすなおさん
- 2年くらいで転職した
- SIで下請けで働いていた
- 会社の将来性が不安だった
加藤 慶一さん
- 3年目で転職している
- 自然と転職することを考えるようになった
ポジティブな理由での転職はあるか
加藤 慶一さん
- フリークアウト、Gunosyでの人の繋がりで恩返しのつもりで転職をした
たなべすなおさん
- 自分が楽しみながら働き続けるという意味でポジティブに転職をしている
竹馬 力さん
- 今のところでは自分が希望していることができない点を感じて転職をしている
- 自分視点ではポジティブに転職をしている
マネージャ職の立場で今でも技術を追っているか
加藤 慶一さん
たなべすなおさん
- 技術のできないエンジニアリングマネージャと働くのは辛い
- マネージャはプログラマの立場にたった支援をしてもらえるとありがたい
- JavaScript界隈は追いきれない
- ベースとなりそうな技術は原典となる技術書を読んでキャッチアップしている
- 旬の技術はその都度必要になったら学んでいる
竹馬 力さん
- 書籍を執筆している関係で最新のRubyとRailsのバージョンは追っている
- 個人でやっているWebサービスの中で新しい技術を使っている
- 本業では組織が成熟してきて、技術よりも組織づくりに力を入れている
- コードを書くよりも組織づくりの方が本業に貢献しそうだと感じている
マネージャのスタンス
- エンジニアのマネージャはコードを書くだけではなく、組織のパフォーマンスをより良くすることを考える必要がある
マネージャは楽しいのか
たなべすなおさん
- プログラムを書いている方が楽しい
- マネージャは開発組織が目的に向かって働けるようにする役割
- 半年ごとぐらいにやりがいを感じる
- 毎日が楽しいという感覚はない
竹馬 力さん
- エンジニアはヒューマンスキルも大事
- メンバー同士でのコミュニケーションの場が楽しい
- メンバー間のコミュニケーションの問題を解決しながら、組織がより良くなっていくのが見える
- 新卒で育ててきたメンバーが会社のMVPを選ばれたのは嬉しかった
- 人が成長する姿を見れるのが楽しい
加藤 慶一さん
- 自分が採用した子が活躍しているのを見れるのは楽しい
エンジニアのキャリアを考える人に一言
加藤 慶一さん
- 心の持ちようで変わる
- 生活のリズムを変えることで感じ方も変えられる
たなべすなおさん
- 人が経験できる会社の数には限界がある
- 楽しくなければ転職すればいいと思う
- 楽しくないのは何か先に閉塞感を感じているからだと思う
竹馬 力さん
- マインドセットが大事である
- 自分のいる場所で楽しさを見つけ出すのもスキルである
感想
お三方とも歩んできたキャリアは全然違うのにそれぞれの場所でマネージャとして活躍されているのが面白いです。
自分の興味に応じた行動力とエンジニアとしての考え方が大事なのかなと思います。
まとめ
エンジニア組織のマネージメントには何が大事なのかということが個人的な興味としてあります。
その1つの気づきとして、エンジニアとしてのキャリアを積んでいくとそれがマネージメントにも役に立つことが分かりました。
Web系のような自分たちで考えて行動する人たちに対しては、その人たちの気持ちを分かったマネージメントが大事なのだろうということを感じました。
エンジニアとしてのキャリアがある人がエンジニア組織をまとめた方がそこに所属する人たちも話が通じやすくて満足度が高いはずです。